2021-02-01

コロナ禍の音楽教育

《初めて聞いた音》

小学1年の次男くん。冬休みにピアニカ(鍵盤ハーモニカ)を抱えて帰ってくるなり、ランドセルも置かずにケースから出してプーっとひと吹き。

「こんな音が出るんだ!」と大喜びしている。

隣で見ていた私は思わず「え!?」とビックリ。次男くんはこの時初めてピアニカの音を聞いたと言う。聞くと、コロナの影響で音楽の授業ではピアニカを吹くことができず、鍵盤の上に指を置いて吹かずに弾くマネをしていたらしいのです。

ずっとピアニカの音が聞きたくて仕方のなかった次男くんは、早く家に帰って音を鳴らしたかった~と。

その後も1時間以上ピアニカを吹き続ける次男くん。学校でどのように練習していたのか聞くと、教科書を広げ「♬ド・ド・ドレミって指を動かすんだよ」って見せてくれました。「え~!!!!なにそれ!!!!」音が出ないので合っているかわからないし、適当な指の動きでもチェックされないだろうし、全然音楽の授業として成り立っていない!!!!ピアニカやる意味ある???思わず叫んでしまいました。

そのうえで冬休みの宿題が「ピアニカの曲を吹けるようになること」って…。

《吹かないピアニカの意味》

確かに、コロナ禍でピアニカを吹くのはリスクがあるかもしれない。苦肉の策で考えた対策だろうけれど、だったらピアニカなんてやらない方が良いのではないか。音の出ない鍵盤叩いて何が面白いのかな?子どもたちは音を出したい衝動だけ抱えて、適当に弾いて…何の意味もないと思いました。

指導要領があるから簡単に授業内容を変えることはできないかもしれない、他にも対策をしなければならない事がある中で考えた末での最良の方法だったかもしれない。でも、こんな方法でピアニカに触れて得るものはあったのだろうか。なんだか残念な気持ちにもなりました。

《コロナ禍での音楽授業の在り方》

今後もしばらくこの状況は続くだろうからこそ、来年度の音楽授業の在り方を考えてほしいな。

もしお役に立てるのなら、何か力になりたいな。

学校で制限されていることが多いからこそ、ちょっと息抜きできる音楽の授業が子どもたちの楽しみの一つになって欲しいと思いました。

ピアニカは吹きながら鍵盤を弾くことが大事な楽器なのだから、吹けないのであれば少人数に分けて授業するとか、指練習だけで良いのであればピアノに代用するとか、何か良い方法はないのかな。

《今だからウクレレ》

そしてふと、ウクレレだったら、ドレミもできるし、歌も歌わず音を鳴らして楽しめるのにな…と。

学校の弦楽器授業と言えば、小学校では「お箏」中学校では「ギター」。

ウクレレって小さな子供の手でも弾きやすいし、授業にもぴったりなのに。

こんな時だから、ちょっといつもと違うことやってみても良いんじゃない?

早く子どもたちにウクレレを教えたいなぁ。

やりたいことがまた増えた。

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